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加工食品の品質表示について、責任を負うのは製造業者ですか、それとも販売業者ですか。


加工食品にあっては、原則として製造業者及び加工包装業者または輸入業者に表示義務があります。ただし、販売業者が製造業者、加工包装業者または輸入業者との合意等により製造業者等に代わって品質表示を行うこととなっている場合には、当該販売業者に表示義務があります。








製造者等の電話番号、FAX番号、メールアドレスやホームページアドレスを一括表示様式の枠内に記載することができますか。


これらの表示は義務表示事項ではありませんが、消費者にとって重要な情報であり、適切な表示であると考えられますので、一括表示様式枠内に表示することができます。ただし、商品の説明書き、宣伝文句などは義務表示事項が見づらくなりますので、枠内に表示することはできません。




加工食品品質表示基準第4条第2項(3)の「表示加工面積」とはラベル面積もしくは容器面積のどちらですか。


容器または包装のうちの、表示可能部分の面積の合計をいい、ラベルの面積ではありません。








原材料名や内容量について、「別途記載」として、一括表示欄外や裏面に記載してもよいですか。


他の義務表示事項と一致して表示することが困難の場合は、「原料原産地名」、「賞味期限又は消費期限」、「期限表示と併せて記載する「保存方法」のほか、「原材料名」や「内容量」についても、別途、表示箇所を表示して見やすい場所に表示することは可能です。








内容量を外見上容易に識別できるとは具体的にはどのような状態のことですか。


内容量を容器または包装を開けなくても外から容易にわかる場合をいい、例えば塩鮭であれば「三切れ」等内容数量が容易に判別できる場合をいいます。




輸入品とはどのような製品をさしますか。また、表示の義務を負うのは誰ですか。


輸入品とは、
@容器包装され、そのままの形態で消費者に販売される製品(製品輸入)
Aバルクの状態で輸入されたものを、国内で小分けし、容器包装した製品
B製品輸入されたものを、国内で詰め合わせた製品
Cその他、輸入された製品について、国内で「商品の内容について実質的な変更をもたらす行為」が施されていない製品を指します。
製品輸入したものについては輸入者に表示義務があります。この場合の輸入者とは、輸入した製品の表示内容について日本国内で責任を持つ者となります。
また、Aのようにバルクの状態で輸入されたものを国内で小分け包装した場合は、小分け包装した者に表示義務があります。また、JAS法では、加工食品品質表示基準の規定に従い、販売業者が当該製品の表示内容に責任を持つ旨合意がなされている場合には、当該販売業者が表示義務者となることもできます。ただし、この場合、食品衛生法に従い、別途加工者または製造者の所在地及び氏名も記載することが必要です。








@からDの表示は、原材料名として一括表示枠内に表示できますか。
@数種類の魚を一括して「魚」、「魚肉」の表示
A「本マグロ」
B黒糖、還元水あめ等をまとめて「砂糖」
C有機大豆
DNON‐GMO 大豆



@複数種類の魚肉をミンチにしたものなど魚の種類ごとに重量順に表記することが困難な場合、または商品特性上原材料を魚種ごとに表記するのが困難な場合に数種類の魚を一括して「魚」、「魚肉」と表示することは可能です。ただし、この場合は、特定の種類の魚の名称を抜き出して表示することはできません。
Aできます。クロマグロ(Thunnus thynnus)について「本マグロ」、「本鮪」のように記載することは可能ですが、メバチ、キハダなどクロマグロと異なる種に「本マグロ」等と記載することはできません。
Bできません。黒糖は「砂糖」と表示することはできますが、還元水あめは糖アルコールであり「砂糖」とはいえないので「還元水あめ」と一般的な名称で表示してください。
C有機農産物のJAS規格に基づき格付されたものを使用した場合に限り可能です。この場合、特色のある原材料(第5条)に該当しますので、原材料に占める有機原材料の使用割合が100%である場合を除き、使用割合を明示する必要があります。
Dできません。原材料名はもっとも一般的な名称をもって表示すること、また一般消費者が読みやすく理解しやすいよう邦文をもって表示する必要があるので、この場合は、「大豆(遺伝子組換えでない)」等と表示してください。




「輸入品とは」でいう『輸入された製品について、国内で「商品の内容について実質的な変更をもたらす行為」が施されていない製品』とはどのような製品ですか。


原産国とは、景品表示法に基づく「商品の原産国に関する不当な表示」に規定しているとおり、「その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国」のことを指します。この場合において、次のような行為については、「商品の内容についての実質的な変更をもたらす行為」に含まれません。
@商品にラベルを付け、その他標示を施すこと
A商品を容器に詰め、または包装をすること
B商品を単に詰合せ、または組合わせること
C簡単な部品の組立をすること これに加え、関税法基本通達では、
D単なる切断
E輸送または保存のための乾燥、冷凍、塩水漬けその他 これに類する行為
F単なる混合
についても、原産国の変更をもたらす行為に含まれない旨が明記されています。
このため、輸入された製品について上記@からFに該当する行為を国内で行った場合であっても、当該製品は、JAS法に基づき、製品輸入した製品と同様に、「実質的な変更をもたらす行為」が行われた国を原産国として表示する必要があります。なお、輸入品である加工食品について、基本的には「その内容について実質的な変更をもたらす行為」が最後に行われた国が原産国となる場合が多いですが、製品の製造工程が2国以上にわたる場合において、当該商品の重要な構成要素が複数あり、そのいずれの部分も重要性に優劣が付けられない場合、または商品の重要な製造工程が複数あり、そのいずれの工程も重要性に優劣が付けられない場合であって、それらが別々の国で行われるときには、消費者の誤認を惹起しないよう、それらの国をすべて原産国として表示する必要があります。(どのような場合に複数の原産国の表示が必要になるかについては公正取引委員会にご照会ください。)








A国から甲社がバルク輸入した「うなぎ蒲 焼き」を甲社自らが加工せずに最終包装し 販売した場合の表示方法を教えてください。


当該製品は国内で甲社がバルク製品を小分けし最終包装していますが、単に小分け包装した場合は製品の内容を実質的に変更する行為に当たらないので、原産国としてA国の表示をする必要があります。


バルク製品を小分けした場合の表示例

名称 うなぎ蒲焼き
原材料名 うなぎ、しょうゆ、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、発酵調味料(米、食塩)、水飴、澱粉、うなぎエキス、酒清、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、アナトー)、増粘多糖類(原材料の一部に小麦、大豆を含む)
内容量 2尾
賞味期限 平成xx年xx月xx日
保存方法 10℃以下で保存してください
原産国名 A国
加工者 甲社
XX県XX市XX町XX−X




「特色のある原材料」について表示を行う場合は、どのように行えばよいですか。


例えば「A県産大豆」等特定の原産地のものを使用したことを表示した場合には、その表示に近接した箇所または一括表示の原材料名の次に括弧を付して「大豆(A県産○○%)」等と、そのものの割合を共に表示することになります。ただし、A県産の大豆の割合が100%である場合は、割合の表示を省略することができます。なお、割合の表示の方法は「大豆(A県産○割)」、使用する割合が変動する場合は最小値を記載し「大豆(A県産○%以上)」との表示が可能です。




どのような原材料が「特色のある原材料」に該当しますか。


「特色のある原材料」とは、特色のあることを示す用語を冠することにより一般的名称で表示される原材料に対し差別化が図られたものとして、以下に該当するものをいいます。
@特定の原産地のもの(○○産小豆使用など)
A有機農産物、有機畜産物及び有機加工食品(有機大豆使用など)
B非遺伝子組換えのもの
C特定の製造地のもの(○○県で精製されたこんにゃく粉入りなど)
D特別な栽培方法により生産された農産物(特別栽培ねぎ入りなど)
E品種名等(とちおとめ使用など)
F銘柄名、ブランド名、商品名(宇治茶使用など)
ただし、他法令、行政機関の定めるガイドライン等により上記@からFに該当する原材料の記載が定められている場合、当該法令の定める方法により記載する場合に限り特色のある原材料には該当しないものとします。また、特色のある原材料に該当しないものでも、その原材料を表示することにより、実際のものより優良な製品であると誤認させる表示は不適切です。




賞味期限を欄外に記載することはできますか。その場合、枠内の表示は「欄外に記載」「別途記載」という表示でよいのですか。


賞味期限については、様式に従って表示することが困難な場合に、様式の賞味期限の欄に記載箇所を表示すれば、他の箇所に記載することができると規定しています。この場合、「欄外に記載」や「別途記載」は記載箇所を正しく示しているとはいえず、「枠外下部に記載」等記載場所を具体的に表示してください。




消費期限と賞味期限の違いを教えてください。


消費期限とは、「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗その他の品質の劣化に伴い安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限」です。製造後、製造日を含めおおむね5日以内に品質が急速に劣化する食品に表示されます。賞味期限とは、「定められた方法により保存した場合において、期待される品質の保持が十分に可能であると認められる期限」です。賞味期限については、定められた保存方法で保存している場合この期限をすぎたものでも、これらの品質が保持されていることがあり、すぐに食べられないということではありません。




期限の設定をするのは誰ですか。


1 期限の設定は、食品等の特性、品質変化の要因や原材料の衛生状態、製造・加工時の衛生管理の状態、保存状態等の諸要素を勘案し、科学的、合理的に行う必要があります。このため、その食品等を一番よく知っている者、すなわち、原則として、
@輸入食品等以外の食品等にあっては製造又は加工を行う者(販売業者がこれらの者との合意等により、これらの者に代わって表示をする場合には、当該販売業者)が、
A輸入食品等にあっては輸入業者(以下、これらの者をあわせて「食品等事業者」という。)が責任を持って期限表示を設定し、表示することとなります。
2 なお、期限表示に限らず、食品等への表示は、これらの食品等事業者が行うものです。したがって、各食品等事業者においては、設定する期限について自ら責任を持っていることを認識する必要があります。また、各食品等事業者においては、このような事情を十分認識し、適正な表示を行うことはもちろん、「賞味期限」を過ぎた食品等の取り扱い等について消費者からの問い合わせがあった場合には、可能な限り情報提供に努め、適切に対応して頂くようお願いします。




客観的な期限の設定は、どのような根拠に基づいて行うのですか。


期限の設定を適切に行うためには、食品等の特性、品質変化の要因や製造時の衛生管理の状態、原材料の衛生状態、保存状態等の当該食品に関する知見や情報を有している必要があることから、食品等事業者(表示義務者)が期限の設定を行うことになります。このため、食品等事業者においては、客観的な期限の設定のために、微生物試験、理化学試験、官能試験等含め、これまで商品の開発・営業等により蓄積した経験や知識等を有効に活用することにより、科学的・合理的な根拠に基づいて期限を設定することが必要になります。




対面販売で弁当、惣菜を販売している場合であって、繁忙時に備えてあらかじめ容器に入れている場合は、加工食品品質表示基準に基づく表示が必要なのですか。


繁忙時に備えてあらかじめその日の販売見込み量を容器に入れておくことは、客の注文に応じて容器に入れる範囲と考えられるので、加工食品品質表示基準に基づく表示の必要はありません。




表示禁止事項として明記された「産地名を示す表示であって、産地名の意味を誤認させるような表示」とは具体的にはどのような表示ですか。


例えば、「沼津産」と強調表示がされたあじの開きがあった場合、「沼津」が加工地なのか原料原産地なのか不明確であり、消費者は強調表示を見て「沼津」が原料原産地であると誤認する可能性があります。このような強調表示が「産地名の意味を誤認させるような表示」に該当します。このような場合に、原料原産地がA国であるならば、加工地:沼津、原料原産地:A国と区別して明記すること等により、それぞれ産地名の意味が明確に分かるように表示を行うことが必要です。


《例:産地を表示する場合、加工地なのか原料原産地なのか分かるように明確に表示》

一括表示欄

名称
現材料名
内容量
消費期限
保存方法
製造者
あじの開き
真あじ(A国産)、食塩
1尾
平成XX年XX月XX日
10℃以下で保存してください
XX株式会社 xx県xx市xx町x−x

商品表面

沼津産
あじの開き


改善表示例
(1)加工地、原料原産地名を明記

あじの開き
加工地:沼津
原料原産地:A国

(2)沼津は加工地である旨を明記

あじの開き
加工地:沼津
原料原産地:A国

(3)産地名に関する強調表示を行わない

あじの開き





平成18年8月の加工食品の表示方法等にかかる見直しについて、その概要を教えてください。


平成18年8月の見直しの概要は以下のとおりです。
@一括表示様式の弾力化等について
・品質表示基準の別記様式に限られていた表示方法について、別記様式による表示を基本としつつ、義務表示事項が別記様式による表示と同等程度にわかりやすく一括して表示されている場合(プライスラベルによる表示など)に限り、別記様式以外の表示も可能としました。
・義務表示事項以外の事項であっても、消費者の選択に資するものであれば別記様式枠内に記載できるなど、弾力的な表示を可能としました。
・名称と内容量については、商品の主要面に記載することにより、義務表示事項が一括して表示される部分(以下、一括表示部分)での表示省略を可能としました。
・内容量及び原材料名を他の義務表示事項と一括して表示することが困難な場合、一括表示部分に記載箇所を示すことで、他の箇所での表示を可能としました。
A製造者などの表示について
・表示内容に責任を有する者を表示することを明確化するとともに、「製造者」「加工者」等の項目名については弾力的な運用を可能としました。
B原材料名の表示について
・特色のある原材料について、その具体例を示すとともに、表示方法を弾力化しました。
・弁当について、外見から判断できるおかずについては、「おかず」とまとめて記載できることとしました。
・複合原材料の原材料が3種類以上ある場合、重量順で3位以下かつ当該複合原材料に占める重量の割合が5%未満のものについては、「その他」と記載できることとしました。
※「複合原材料」とは2種類以上の原材料からなる原材料のことを指す。上記の「その他」と記載できる旨の規定は「複合原材料」の中身の原材料を表示する場合の省略規定であり、製品自体の原材料表示については、3位以下かつ5%未満の原材料であっても省略はできない。
C原料原産地名の表示について
・原料原産地名については、原材料と原産地の対応が明確となるよう表示すべきこととしました。